カボチャやスイカ「空中栽培」 膨らむ笑顔「今年は鈴なり」

空中栽培で育てた「ロロン」という品種のカボチャ(京田辺市三山木)

 京都府京田辺市三山木の奥田豊さん(80)の家庭菜園で、空中栽培で育てたカボチャや小玉スイカがたわわに実っている。「今年は鈴なりだ」と、育った実を見つめる笑顔も膨らむ。

 空中栽培は高さ約2メートル、斜め45度に格子状の竹の柵を立てて茎をはわせている。今年は初めてラグビーボールのような形のカボチャの品種「ロロン」も植えた。きっかけは肥料用に畑に埋めた生ごみから芽が出てきたことだったという。自作の木箱の枠に入れて、一辺が約16センチの四角いスイカも育てている。

 奥田さんは「下から眺めると、野菜が空中で太陽の光を浴びていい景色」と得意げに話した。JR三山木駅そばで毎週日曜日に開く朝市でも販売する。

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