吉野ケ里で「大賀ハス」見頃 ピンクの花、弥生の里彩り

見頃を迎えた大賀ハス=神埼市郡の吉野ケ里歴史公園

 神埼市郡の吉野ケ里歴史公園で栽培され、2千年前の弥生時代以前の品種と推定される「大賀ハス」が見頃を迎えている。鮮やかなピンク色の花が公園を彩り、見頃は7月上旬まで。9月ごろまでに約千本が咲く。

 ハスは朝に咲き、開花から3日ほどで散る。開園と同時に訪れた田中耕太郎さん(福岡県糸島市)は「この公園の大賀ハスは手入れが行き届いて美しく、毎年撮影しに来る。つぼみの開き加減を見ながら撮るのが楽しい」と持参した二つのカメラで撮影していた。

 同公園が大賀ハスの栽培を始めて10年目。品川祟寛企画係長は「建物とハスによる古代の風景を、2千年前にタイムスリップしたような感覚で楽しんでもらいたい」と話す。

 7月上旬には、地元の伝統工芸品「尾崎人形」とのコラボで、ハスの花と葉の人形が30個限定で販売される。問い合わせは吉野ケ里公園管理センター、電話0952(53)3902。(樋口絢乃)

 

大賀ハスとコラボした尾崎人形=神埼市郡の吉野ケ里歴史公園

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