長崎・五島つばき蒸溜所が増産へ クラフトジンの需要拡大に対応 原酒貯蔵タンクを増設

増産に向けて追加したタンク=五島市戸岐町、五島つばき蒸溜所

 長崎県の五島産ツバキを使用したクラフトジン「GOTOGIN(ゴトジン)」の製造販売を手がける「五島つばき蒸溜(じょうりゅう)所」(五島市、門田邦彦代表)は、需要の拡大を受け7月から現在の月2千本から3千本に増産する。
 生産設備の見直しを段階的に図るため、原酒貯蔵用タンクを100リットル2基、150リットルを3基それぞれ増設した。
 同社は昨年12月開業。香り付けするボタニカル(植物)に、主に五島産ツバキの種など17種類を使用。それぞれの香りを生かすため、1種類ずつ蒸留するのが特徴で、できた原酒をブレンドし製造している。1本500ミリリットル。5500円。
 県内を中心に取引を広げ、インターネットサイトでも販売。しかし、需要に対応する数量が確保できず、直近では注文から商品を届けるまで2カ月以上かかる。酒店などの発注数にも十分に応じられていないという。
 同社は「製法へのこだわりは守りながら、製造量を増やしていきたい」としている。

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