密航摘発、スネークヘッドら逮捕

香港警察は6月28日、水路を使って香港への密入境を企んだ犯罪組織を摘発、主犯格らを含む12人を逮捕したと発表した。同日の香港メディアによると、逮捕されたのはスネークヘッドの主犯格3人(17~27歳)と組織のメンバーのほか、不法入境者6人だ。警察は6月26日未明に后海湾と龍鼓灘で不審なスピードボートを発見し追跡を開始。その後ボートが浅瀬に停泊したため船内に踏み込むと、すでにもぬけの殻だったが、付近の家屋を捜索したところ密入境者6人を発見、身柄を拘束した。6人のうち、中国本土籍の男はボートの船長で、ベトナム人の男2人とベトナム人の女3人は密航客だと思われる。近くには7人乗りワゴンが迎えに来ており、入境後に不法就労をさせようとしていたようだ。その運転手の男と6人が隠れていた家屋の家主も他人の不法入境を手助けした容疑で逮捕された。組織は客1人当たり1万~2万ドルで密航の手引きを請け負っていたものとみられている。新型コロナ禍から社会が正常化して以降は不法入境が増えており、4月と5月だけですでに140人が逮捕されているという。

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