北國新聞社の手取川環境総合調査団が行っているクマの生息実態調査で29日までに、金沢市の山林に設置したカメラがツキノワグマの姿を捉えた。樹間に仕掛けた蜂蜜を取ろうと立ち上がる様子などが写っており、胸の月の輪模様がはっきりと分かる。
近年、クマは白山から分布範囲を広げている。石川県立大の大井徹特任教授が金沢市の委託調査と合わせて実施する調査では、山林36カ所にカメラを設置し、動画をもとにクマの動向やすみ着きやすい環境を把握する。現在、9カ所で姿が確認されたという。11月までデータを収集し、詳しく分析する。