「ヒジャブ」着用禁止を支持 フランス裁判所、サッカー試合中

0222年2月、フランス北部リールの市庁舎前で、サッカーの試合中の「ヒジャブ」着用の権利を訴える人たち(ロイター=共同)

 【パリ共同】フランスの行政裁判所、国務院は29日、イスラム教徒の女性が頭に巻くスカーフ「ヒジャブ」をサッカーの試合中に着用することを禁じたフランスサッカー連盟の規則を支持する決定を下した。

 フランスメディアによると、イスラム教徒の女子サッカー選手のグループが規則に反対していた。グループの弁護士は「表現の自由を揺るがす」と決定に反発した。

 キリスト教会と結び付いた王政を革命で倒したフランスは憲法に政教分離(世俗主義)の原則を明記しており、長年論争のテーマとなっている。

 同連盟のこの規則が来年のパリ五輪・パラリンピックでも適用されるかどうかは不明だ。

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