NY株反発、269ドル高 米銀行の健全性審査結果を好感

ニューヨーク証券取引所のトレーダーたち=29日(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】29日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反発し、前日比269.76ドル高の3万4122.42ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)による大手・中堅銀行に対する健全性審査の結果が好感され、銀行株を中心に買い注文が膨らんだ。上げ幅は一時300ドルに迫った。

 健全性審査は、想定した景気後退に陥った場合でも対象の銀行23行が必要な融資を続けられると結論づけ、金融不安への警戒感が後退した。朝方発表された2023年1~3月期の米実質国内総生産の確定値が堅調で、経済の底堅さが示されたことも相場を支えた。

© 一般社団法人共同通信社