「緑のカーテン」でコンテスト 取り組み10年、町民の関心高く

町が用意したフウセンカズラの種や苗(与謝野町加悦・町役場加悦庁舎)

 身近な環境を考える住民グループ「よさの百年の暮らし委員会」と京都府与謝野町が続ける「よさの緑のカーテンコンテスト」が10年目を迎え、家庭や職場に取り組みが広がっている。今年も8月末まで実施しており、同グループは多くの参加を呼びかけている。

 気軽に地球温暖化対策に挑もうと、2014年に始まった。フウセンカズラの種や苗を町庁舎で配布し、家庭や職場で育てた緑のカーテンの写真を寄せてもらう。

 当初は応募が10件に満たなかったが、近年は企業やこども園など約20団体が参加するほか、用意する約200個の苗を多くの町民が持ち帰っており、コンテストに応募せず独自に自宅で栽培する人も増えているという。

 今年も5月上旬、米袋をアレンジした袋に種を入れ120セットを用意すると1週間でなくなり、関心の高さがうかがえた。町農林環境課の糸井健博さん(43)は「つる性の植物を育て、環境に配慮した生活に役立てて」と呼びかけている。

 応募方法は町ホームページか各庁舎にある専用用紙に写真を添付し、農林環境課に提出する。審査会で選ばれた優秀作には「京の豆っこ米」などを贈るほか、参加賞としてトートバッグを配る。

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