消防署長、仕事前や終了後の飲酒常態化「焼酎を水筒に移して飲んだ」署長室に30~40パック 懲戒処分に

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 姫路市消防局(兵庫県姫路市)は30日、消防署内で始業前などに飲酒し、酒に酔った状態で繰り返し勤務したとして、市内の消防署の50代男性署長を同日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。昨年4月から個室の署長室に焼酎の紙パックを持ち込み、始業前や終業後の飲酒が常態化していたという。

 市消防局によると、今年4月に同じ消防署の職員から相談があり発覚。署長室の戸棚には焼酎が30~40パックあり、男性署長は「仕事前や終了後、200ミリリットル入りの水筒に移して飲んだ」と話しているという。

 署長は2021年2月ごろから両足の感覚まひに悩んでいたといい、「症状を紛らわせるため酒に頼るようになった」などと説明。今年4月にはほぼ毎日飲酒していた。勤務中や通勤時に車の運転はしておらず、同消防局は「業務への支障はなかった」としている。

 署長は4月下旬にアルコール依存症と診断され、休職中。同局の改發久樹次長が職務を代理している。(田中宏樹)

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