奥日光の中禅寺湖畔にあるベルギー大使館別荘の特別公開が30日、始まった。入館者たちは、1階のサロンで暖炉やテーブルなど純洋風の内装を見学したり、バルコニーからの中禅寺湖の景色を楽しんだりした。
特別公開は5年ぶり2度目。県誕生150年の記念事業の一環で、2日までの計3日間実施する。混雑防止のため事前に当選した計960人が入館でき、初日は約180人が来館した。
出迎えた駐日ベルギー大使のロクサンヌ・ドゥ・ビルデルリングさんは「興味を持ってもらい、うれしい。バルコニーからの眺めがお薦めです」と歓迎した。
宇都宮市一番町、無職甲斐(かい)いくこさん(72)は「間近で見ることができた。湖畔の風景に洋風の建物の造りがマッチし、とてもよいですね」と感激していた。
同別荘は、ホテルオークラの創始者大倉喜七郎(おおくらきしちろう)が手がけ、1928年に完成したとされる。ベルギー政府に寄贈され、現在も使われている。