清陵高生3人が50代男性保護 下校時に発見、声かけ続け...宇都宮東署から感謝状

篠原署長から感謝状を受け取った(左から)新海さん、軽部さん、鈴木さん

 【宇都宮】県警の「思いやり110番」を実践したとして、宇都宮東署はこのほど、宇都宮清陵高3年鈴木愛(すずきあい)さん(17)、軽部友梨那(かるべゆりな)さん(18)、新海拓実(しんかいたくみ)さん(18)に感謝状を贈った。

 3人は下校中の5月11日午後5時20分ごろ、柳田町の市道で50代男性が路上にあおむけで倒れているのを発見した。男性の意識はなく、鈴木さんが119番した。救急車や警察が到着するまで「聞こえますか」と3人で声をかけ続けながら男性の安全を確保した。男性は急病で倒れたが、命に別条はないという。

 篠原勝弘(しのはらかつひろ)署長が同校を訪れ、体育館で感謝状を贈呈。「男性は事故に巻き込まれていた可能性もある。勇気があって思いやりのある行動に感謝している」と謝辞を述べた。

 新海さんは「男性を助けず帰宅していたら絶対に後悔していた。これからも後悔のないような行動を心がけたい」と話した。

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