【別府】改修工事のため営業を休止していた別府市観海寺の「別府温泉杉乃井ホテル」(鞍馬達也総支配人)の大展望露天風呂「棚湯」が1日、リニューアルオープンを迎える。30日、報道向けの内覧会があった。
新たな棚湯のテーマは「五感で味わう別府体験」。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの感覚で楽しめる、エンターテインメント性を兼ね備えた温泉体験を提供するという。
5段からなる棚田状の湯船や「樽湯(たるゆ)」を刷新。洞窟湯は改修して「音の湯」となり、4色の光や音楽の演出を楽しめる空間になった。石製の「升湯(ますゆ)」を男女各三つずつ新設した。サウナは、アロマ水が自動で噴出するロウリュウサウナへ。大きな窓から市街地や別府湾を眺めながら「整う」ことができる。
脱衣場はロッカーを男女合わせて600個から768個に増設。洗面台のスペースも拡充した。自動販売機で地元企業の瓶牛乳などを販売している。
棚湯は敷地内の北西に位置する杉乃井パレス2階の施設。2003年にオープンして以降、宿泊者以外だけでなく日帰り客も利用でき、高い人気を誇っている。19年から進める大規模リニューアル計画の一環として、今年1月の本館閉館に合わせ営業を休止し改修工事に着手した。
同ホテルの担当者は「新しく生まれ変わった棚湯で、心と体を癒やしてほしい」と話した。