ポストコロナへ英語力向上 県職員の語学研修始まる

英語力の向上を目指してレッスンに臨む県職員=県庁

 ポストコロナのインバウンド(訪日客)回帰などを見据え、県職員の英語力向上を目的とした語学研修が30日、県庁で始まった。県政運営に国際的な視点を取り入れることを目指し、職員のリスキリング(学び直し)につなげる。

 語学研修は本年度の新規事業で、来年2月まで週1回のペースで計30回レッスンする。県内の英会話教室で指導に当たる米国、カナダ出身の2人が講師を務め、20~40代の職員36人が参加する。業務で英会話を用いる場面を想定し、個々に学習目標を設ける。

 この日は約30人が、本県の特産品や代表的な観光地などを紹介する例文を音読し、英語に親しむことから始めた。レッスン中は英語でのやりとりを基本としており、参加者は苦戦しながらも意思疎通を図ろうとする姿勢が目立った。国際人材活躍・コンベンション誘致推進課の高橋希さん(32)は「業務の内容や本県の魅力を英語で伝えられるようになりたい」と話した。

 県は本年度、語学研修に加えて職員対象の海外短期留学も実施する。

© 株式会社山形新聞社