上山産ワイン、共に盛り上げ 「山形バル」前夜祭、生産者と参加者が交流

上山産ワインの未来を探った「山形ワインバル」の前夜祭イベント=上山市のアビヤント・K

 上山市の上山城周辺で開催される「山形ワインバル」(7月1日)の前夜祭イベントが30日、同市のJRかみのやま温泉駅周辺で行われた。市内ワイナリーの代表者らによるパネルディスカッションや交流会を通し、参加者約70人が上山産ワインの未来を考えた。

 前夜祭は「かみのやまワインの郷 現在地 そして未来」と題した2部制で、山形ワインバル実行委員会(五十嵐伸一郎実行委員長)が初めて企画した。第1部はアビヤント・Kを会場に、市内のワイナリーとブドウ生産団体の代表者計6人がパネリストとなり、それぞれの歩みや課題、今後10年の展望を語った。

 タケダワイナリーの岸平典子社長は「上山にもっと新規のワイナリーが増え、みんなで話し合いながらいいワインを造り、優良な産地形成が進んでほしい」と話した。蔵王ウッディファームの木村義広社長は「ワインの貯蔵庫が不足しており、廃校を共同活用できないか」、DROP(ドロップ)の出来正光代表は「ワインを飲んで、いろんな人と触れ合って、上山を好きになって、面白い店や人が増えてほしい」などと語った。

 第2部は今年4月にオープンした「山形ワインカーヴ」に移動し、ワインを味わいながら生産者との交流を楽しんだ。前夜祭に先立ち、市観光物産協会が市内ワイナリーの見学バスツアーを実施した。

© 株式会社山形新聞社