子どもたちが非常食アレンジ考案 コンテスト入賞者決定 期間限定で提供も 真岡

各レシピの料理を評価する審査員たち

 【真岡】市社会福祉協議会は23日、子どもたちが考えた非常食のアレンジレシピを競うコンテストの最終審査を行い、特別賞の真岡北陵高3年篠崎由希(しのざきゆうの)さんら入賞4作品を決定した。篠崎さんが考案した「カツ丼風トマト煮」は、夏休みの一部期間中、田町の「そらまめ食堂」で提供される。

 子どもたちに防災を身近に感じてもらう企画で、小学生の部と中学・高校生の部に計37件のレシピの応募があった。1次審査で選考された8作品が最終審査の候補となった。

 「丼ごはん」がテーマで、レシピの考案に当たって、カセットコンロのガスはボンベ1本、水は1リットルまで、電化製品は使用できないなど非常食を意識した制限が設けられた。

 社協が展開している高齢者への給食サービスを担当する調理ボランティアが各レシピを再現し、市や各種団体の関係者ら15人が創作性と栄養バランス、調理の手軽さ、味を審査。入賞作品の中から特別賞1点を選んだ。

 真岡青年会議所の太田海音(おおたしいね)さん(28)は「子どもたちが一生懸命考えたレシピなので選ぶのが難しい」と評価に悩んでいた。

 入賞作のレシピを社協のホームページで公開し、今回初めて特別賞のレシピを実店舗で提供することにした。そらまめ食堂は、障害者の就労支援に取り組み、子ども食堂なども展開している。

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