カラオケ教室からデビュー/成田さん(青森)がCD「あゝ小樽駅」/齋藤さん指導 女の情念歌う

お披露目のステージのポスターを手にCDデビューを喜ぶ成田さん(右)と齋藤さん

 青森県平川市の齋藤英仁さん(81)が主宰する「さいとうカラオケ教室」で指導を受けている、青森市の成田三玲(みれい)さんが6月28日、「あゝ小樽駅」でCDデビューした。9日に開く教室のチャリティー発表会で初お披露目する成田さんは「女の心の叫びを聴いてほしい」と張り切っている。

 成田さんは子供の手が離れ、仕事もやめた15年ほど前、「自分のために時間を使いたい」と、好きだった歌を本格的に始めた。齋藤さんには4年ほど前から師事し、週に1度は青森市から教室へ通っている。歌謡大会で数々の受賞歴を持つほか、講師や審査員の認定も受けている。

 「女がひとり この町で/生きてくなんて 寒すぎる」-。「あゝ小樽駅」(万城=まき=たかし作詞、辺見一成作曲、須藤哲史編曲)は冬の小樽を舞台に、男に未練を残した女の情念を歌った曲。「齋藤先生からは歌の心を学んだ。好きな人を思うせつない気持ちを表現したい」と言う。

 キングレコードの専属作曲家として、新川二朗「東京の灯よいつまでも」などのヒット曲を生んだ佐伯としをさんの一番弟子だった齋藤さん。農業を継ぐため帰郷を余儀なくされたが、成田さんら地域の歌手たちへ託す歌への情熱は熱い。これまで成田さんを含め、3人をCDデビューさせている。「歌がうまければいいというものではない。人の心を動かしてこそプロ」と、齋藤さんは成田さんの歌唱力に太鼓判を押す。

 「あゝ小樽駅」は税込み1300円。カップリング曲は「北炎歌~あんただよ~」。問い合わせは発売元のACTRUS RECORD(アクトラス・レコード、電話03-6274-8730)へ。

 チャリティー発表会は平川市文化センターで午後0時半開演。入場料千円。問い合わせは齋藤さん(電話090-6253-4010)へ。

 また、成田さんは9月3日に齋藤さんが主催して同文化センターで開く、大江裕・北山たけし「北島兄弟」ビッグコンサートの特別ゲストとしても出演する。

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