レスリング女子の南條、パリ五輪遠のく 世界選手権代表決定プレーオフで敗れる

南條早映=2022年10月、栃木県足利市

 レスリング五輪階級の世界選手権代表決定プレーオフは1日、東京都立川市のドーム立川立飛で行われ、女子57キロ級の南條早映(東新住建、兵庫県宝塚市出身)は昨年の世界選手権女王、桜井つぐみ(育英大)とのワンマッチに敗れ、代表入りを逃した。今年9月の世界選手権で日本人選手が3位以内に入ると、来夏のパリ五輪代表に決まるため、南條の五輪出場が遠のいた。

 プレーオフは昨年12月の天皇杯全日本選手権と、今年6月の明治杯全日本選抜選手権の優勝者が異なった場合に行われ、南條は天皇杯を制したが、明治杯決勝で桜井に敗れていた。(有島弘記)

【なんじょう・さえ】宝塚市出身の23歳。宝塚市立丸橋小からJOCエリートアカデミー(東京)に入り、中高の6年間レスリングの英才教育を受けた。大学は名門の至学館(愛知)に進み、卒業後も拠点とする。叔父の充寿さんは2016年のリオデジャネイロ五輪で柔道女子の監督を務めた。東新住建所属。

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