チューリップのクマノミが「大冒険」 温泉近くの田んぼで“泳ぐ”姿くっきり 兵庫・豊岡

田んぼに描いたクマノミ=豊岡市但東町正法寺

 稲穂の色が異なる苗を植えて水田に図柄を描く「田んぼアート」が、兵庫県豊岡市但東町正法寺の温泉宿泊施設「シルク温泉やまびこ」近くで見頃を迎えている。色鮮やかな海水魚「クマノミ」の泳ぐ姿が、田んぼ一面に浮かび上がり、訪れた人たちを楽しませている。

 同施設が毎年、地域おこしのためにコウノトリの図柄を浮かび上がらせるが、今年はクマノミを描写。4月の「たんとうチューリップまつり」で、同町畑山の畑に描いたチューリップのクマノミが好評だったため、今年は同町正法寺の田んぼに「大冒険」してもらおうと出現させた。

 5月中旬から約1800平方メートルの田んぼにコシヒカリを植え、クマノミの輪郭に当たる部分のコシヒカリを同施設の従業員が抜いた後、穂の色が異なる3品種に植え替えた。

 緑のコシヒカリを基調に、模様の白は「ゆきあそび」▽目や輪郭、縁の黒は紫黒米▽口や模様の赤は「べにあそび」-を植えた。

 施設内の駐車場や、同施設の2、3階の客室などから見られる。見頃は7月中旬まで。シルク温泉やまびこTEL0796.54.0141 (丸山桃奈)

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