日本サッカー協会の田嶋会長、ヴィッセル神戸退団のイニエスタに感謝「Jリーグの価値向上に貢献してくれた」

1日の札幌戦に向けて調整する神戸のイニエスタ=6月28日、神戸市西区、いぶきの森球技場

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長が1日、明治安田J1リーグ第19節・ヴィッセル神戸-北海道コンサドーレ札幌戦が行われるノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で報道陣の取材に応じ、今試合限りで退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタについて「Jリーグ、日本サッカーの価値向上に貢献してくれた」と感謝した。

 2010年のワールドカップでスペイン初優勝の原動力になった世界的司令塔は5年間、日本で活動。プレーの技術にとどまらず、ピッチ外でも功績を残した。「残したものは多く、ものすごく大きな意義があった。日本がワールドチャンピオンになるとしたら彼のような選手を育てないと」と実感を込めた。

 神戸は今季リーグ前半戦で首位を走り、現在も暫定2位と好調を維持。「ヴィッセルが育ったのは、彼の力があったと思う」とも話した。

 イニエスタは退団後も神戸と関わり続ける意向を示しており、「ジーコさんも鹿島とつながっているから、日本協会ともつながることができた。(イニエスタも)ヴィッセルと何らかの形でつながってもらうことで、日本のサッカーにさらに貢献してもらえるんじゃないか」と期待を寄せた。(藤村有希子)

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