出羽三山の主峰・月山(1984メートル)で1日、夏山開きが行われた。今年は縁起が良いとされる月山の卯年御縁年(うどしごえんねん)に当たり、大勢の登山愛好者や参拝者が色とりどりの花や鳥の声を楽しみながら山頂を目指した。
午前中は霧が濃く、風雨も強かったが、午後になって天候は落ち着いた。登山者らは西川町や鶴岡市方面などからそれぞれ登り、雄大な眺望を堪能しながら、雪渓では滑り止めのアイゼンやトレッキングポールを使って慎重に歩いた。
宮城県名取市愛島郷2丁目、会社員角地一浩さん(52)は妻充さん(49)と登り、「時季によってさまざまな花が楽しめるのが月山の魅力」と話していた。
山頂の月山神社では午前11時から開山祭が開かれ、関係者が今シーズンの無事を祈った。閉山祭は8月31日だが、御縁年にちなんで開山期間は9月18日までとし、同日まで同神社に神職がいる。