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長崎市上戸石町で2日、上戸石五穀神社の祭りがあり、町内4地区が伝統芸能の「シャギリ」と「ささら浮立」を奉納した。
祭りは田植えが済んだ毎年7月の第1日曜に、五穀豊穣(ほうじょう)祈念や雨乞いのため開いている。同町のささら浮立は300年近い伝統があるとされ、高さ2メートル以上ある大きな「月の輪」の演舞が特長。今年は人数を抑え、衣装も簡素化した。
「ささら踊り」「奉還道踊り」「掛け踊り」で構成され、軽妙に舞いながら鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らす「鳴り物」が場を盛り上げた。もらし(小太鼓)を担った市立戸石小2年の尾上奏太君(7)は、3歳からバチを握っているといい「ほぼ練習通りにできた。ジャンプをもっとかっこよくできるようになりたい」と話した。
月の輪を約15年務める上戸信幸さん(58)が頭上の輪をしならせ、躍動すると大きな拍手が送られた。上戸さんは「体力的に今年が最後という思い。後進を育てていきたい」と地元の若手に期待を寄せた。