SNSのトラブル、弁護士が事例紹介 厳木高で講演会

SNSを利用する上での注意点などを説明する永江竜之介弁護士=唐津市の厳木高

 唐津市の厳木高で6月30日、交流サイト(SNS)に関するリテラシー向上を目的にした授業があった。1年生約70人が弁護士の講演を通じ、犯罪やトラブルに巻き込まれないためのSNSとの向き合い方を学んだ。

 県弁護士会の永江竜之介弁護士が講師を務め、肖像権や著作権、プライバシー権などSNSに関係する権利を説明した。飲食店での迷惑行為を撮影した動画が拡散し、会社側が行為者に多額の損害賠償を請求するなどSNS上のトラブルの事例も紹介した。

 また、SNSのアカウントを匿名で運用する場合でも、投稿内容や写真などから個人情報が特定される可能性があることを指摘。「『全世界で見られている』ということを意識して上手に使ってほしい」と呼びかけた。

 代表で謝辞を述べた山本爽椰(そうや)さんは「自分の個人情報を守る大切さを感じた。被害者にも加害者にもならないような使い方を意識したい」と話した。(松岡蒼大)

SNSを利用する上での注意点などを説明する永江竜之介弁護士=唐津市の厳木高

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