「いもこ列車」音が鳴るよ 河北中央公園のSL、子どもたち体験乗車

親子連れらが体験乗車を楽しんだ「いもこ列車」=河北町・河北中央公園

 河北町に保存されている蒸気機関車(SL)「いもこ列車」の一般公開が2日、同町の河北中央公園で行われ、大勢の家族連れらが体験乗車を楽しんだ。

 同町谷地の事業家が地域経済振興のため、谷地―神町(東根市)に軌道を敷き、1916(大正5)年に私鉄として営業を開始した。民家近くを走行し、煙突から飛ぶ火の粉を防ぐ目的で付けた覆いの形がサトイモに似ていたことから「いもこ列車」と呼ばれた。河北青年会議所が88(昭和63)年に現車両を寄付し、町が同公園内に保存して定期的に公開している。

 この日は約350人が参加した。汽笛を合図に列車が約130メートルの直線線路を走り、後部に乗り込んだ子どもたちが元気よく手を振った。天童市東本町1丁目の後藤蒼(あおい)ちゃん(5)と弟の律ちゃん(3)は「大きくて速かった」「ポーっと音が鳴ってびっくり」とうれしそうだった。一般公開は8~11月に毎月行われる。

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