元ボート仏代表・ベネディクト氏、青森県内の高校生に指導

午前の練習終了後、選手に助言するベネディクト氏=2日、むつ市の新田名部川ボートコース

 1992年バルセロナ五輪などに出場したボート競技元フランス代表のベネディクト・ドルフマン氏が1、2の両日、むつ市や青森市の高校から選ばれた、県選抜チームの選手ら約20人を対象に実技指導を行った。高校生たちは、世界トップランク経験者からの指導に手応えを感じながら練習に励んだ。

 2日、むつ市の新田名部川ボートコースでの練習で、選手はこぐ時の姿勢の保ち方やオールの角度、振り幅などについて指導を受けた。強度の異なる練習を行いながら、自身の感覚を確かめた。

 青森中央高校2年の大澤鞍吏(あんり)さん(16)は「苦手だった水をつかむ感覚が良くなり、前よりもボートが速く進むようになった」と話した。

 1日には、実技指導のほか、講演会も行った。2日の練習でコース沿道を自転車で並走しながら選手に声をかけていたベネディクト氏は「選手たちは1日より上達していた。練習を前向きに行う姿勢が素晴らしかった」と評価した。

 実技指導は県競技力向上対策本部のプログラム「スーパーバイザー配置事業」の一環で、県ローイング協会が主催した。

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