タイ投資委員会（ＢＯＩ）３日、パナソニックホールディングス（ＨＤ）が世界的な組織再編の一環として、タイに継続的な投資を実施していると発表した。
ＢＯＩによると、パナソニックＨＤはこのほど、日本と中国にあった産業用の制御機器「プログラマブルロジックコントローラー」の生産拠点をタイに移管した。
一方、パナソニックＨＤはタイでは工場の統廃合を進めている。ＢＯＩによると、パナソニックＨＤは今年６月までに７つあった小規模工場のうち４工場までを閉鎖したという。残りの３工場は維持する計画で、４つの規模の大きな工場も操業を継続するという。ＢＯＩのナリット長官は声明で、パナソニックＨＤのこのような経営判断について「タイに対する信頼の表れ」と歓迎した。
ＢＯＩがエレクトロニクス関連の投資誘致に力を入れており、2023年１～５月は計79プロジェクトの誘致に成功。投資額は計1,438億6,000万バーツ（約6,000億円）と、前年同月比で７倍以上の規模だという。
