そうめん作り大詰め 厳選素材の自然乾燥 那須烏山の「野尻商店」

乾燥室の棚一面にかけられたそうめん=3日午後2時50分、那須烏山市初音

 本格的な暑さが到来する中、栃木県内の製麺所で夏ならではのそうめん作りが最終盤を迎えている。

 120年以上の歴史を持つ那須烏山市初音の製麺業「野尻商店」では3日、大詰めとなる製造作業が行われた。社長の野尻法夫(のじりのりお)さん(60)ら3人が、厳選した小麦や那珂川の伏流水で作った約850束分のそうめんを竹の棒につり、乾燥室の棚に手際よくかけた。一昼夜干して完成する。

 この日の作業で今夏の予定量のほとんどを製造し終えたという。同社で直売しているほか、市内の小売店などに出荷する。野尻さんは「自然乾燥して作ったそうめんをぜひ味わってほしい。大根おろしとショウガ、大葉と食べるのがお薦め」と話した。

 

© 株式会社下野新聞社