酒田商高跡地の商業施設、規模縮小し整備へ 資材費の高騰受け

商業施設を建設予定の酒田商業高跡地=酒田市

 酒田市は3日、酒田商業高跡の市有地を活用して整備予定の商業施設について、資材費高騰により、2階建てから平屋にするなど、当初の計画から規模を縮小する方針を明らかにした。事業主体の企業体とテナント料で折り合いがつかず、JA庄内みどり(同市)は予定していた産直施設を設けないことにした。

 丸山至市長が同日、定例記者会見で明らかにした。商業施設は地元の総合建設業の丸高や、鮮魚店の菅原鮮魚などで構成する企業体「いろは蔵パーク」が市と土地の賃貸契約を結び、建物を整備する。日用雑貨販売店や物産館、スーパーなどが入ることが計画されている。

 当初、延べ床面積約7900平方メートルの2階建ての想定だったが、資材費高騰を受け、延べ床面積は約6800平方メートルに縮少し、建物の構造も平屋にすることになった。コスト削減と駐車場のレイアウト変更のため、日用雑貨販売店と物産館が入るA棟、スーパーのB棟に分けて整備する。

 同JAの産直施設「みどりの里山居館」は山居倉庫隣から移転する予定だった。土木工事は12月、建築工事は来年5月の着工を予定し、オープンは当初の計画通り2025年3月を目指している。

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