青森県は3日、宮下宗一郎知事と県内40市町村長との意見交換会を青森市のアラスカで開いた。宮下知事は「知事と市町村長との距離を思いっきり詰めたい」と呼びかけ、電話ホットラインや通信アプリを使って緊密に連絡を取り合い、連携を深める意向を示した。
会議には全市町村長が出席。宮下知事がこれまで県内各地で開いてきた対話集会と同様に、出席者が円形になって座り、地域が抱える課題などについて市町村長が1人ずつ発言した。
熊谷雄一八戸市長は「知事や県当局と信頼関係を築き、県勢発展へ連携したい」と語った。知事が重視する子育て支援に関し、長尾忠行平川市長は「情報と意識を共有して努力したい」と述べ、佐々木孝昌五所川原市長は「40市町村が一つの方向に向かうような県政を推進してほしい」と求めた。
宮下知事は、ビジネスチャット「LINE WORKS(ラインワークス)」を用いた市町村長とのやりとりを秋ごろに本格化させる方針を示した。市町村との連携強化を想定している分野として、インフラ整備、短命県返上、子育て支援、仕事づくり、まちづくりの五つを挙げ、「より親密な関係を築くことが非常に重要」と強調した。
記念撮影では、宮下知事の選挙時のスローガン「青森新時代」のかけ声に合わせ、市町村長がガッツポーズを取った。