7月1日にスタートした欧州の移籍マーケット。それ以前からも多くのクラブが早い動きを見せており、すでにたくさんの選手が新天地を求めている。
今回は日本からも注目の存在であるブライトンの動きをまとめてみよう。三笘薫と今季ともにプレーするのは?
獲得:ジョアン・ペドロ
獲得元:ワトフォード
移籍金:3000万ポンド(およそ55.1億円)
ブライトンは決して昨季攻撃力に不足はなかった。38試合で72ゴールを決めており、シティ、アーセナル、リヴァプールに次ぐ4位の得点力があった。ただ、そのうち10点はマカリステル、ソリー・マーチと三笘薫が7点でストライカーのゴールは少なかった。
この点を改善させるためか、あるいはエヴァン・ファーガソンの負担を減らすためか、今回ワトフォードから大枚を叩いてジョアン・ペドロを獲得した。ブラジル人のセンターフォワードであり、昨季は2部で11ゴールを決めている。
獲得:マフムード・ダフード
獲得元:ボルシア・ドルトムント
移籍金:フリー
ボルシア・ドルトムントから獲得されたマフムード・ダフード。シリア出身でドイツ育ちのセントラルMFは、ボルシアMGで若くしてブレイクを果たし、そして2017年にボルシア・ドルトムントへと引き抜かれた。
ただドルトムントでは怪我もあってレギュラー確保とは至らず、昨季はわずか9試合の出場に留まっていた。長く苦難の日々を過ごしてきた元「ギュンドアンの後継者」は、マカリステルの穴を埋める存在になることが期待されている。
獲得:ジェームズ・ミルナー
獲得元:リヴァプール
移籍金:フリー
ブライトンが獲得してきた多くの才能ある若手選手には、導きを与えてくれるベテランが必要だ。ルイス・ダンクやジョエル・フェルトマン、パスカル・グロスに加えてジェームズ・ミルナーがフリーで加わった。
彼はもちろんキャリアの終盤に差し掛かっているが、豊富な経験と多くのポジションをこなす応用力を与えてくれる。パスカル・グロスと彼だけでほとんどのバックアップをカバーできるほどだ。
獲得:バルト・フェルブルッヘン
獲得元:アンデルレヒト
移籍金:1630万ポンド(およそ29.94億円)
3日にブライトンが獲得したことが発表されたのが、オランダ代表のゴールキーパーであるバルト・フェルブルッヘン。NACブレダの下部組織からトップに昇格してベルギーに渡り、アンデルレヒトで昨季ポジションを掴んだ20歳の若手だ。
あのヴァンサン・コンパニが率いるバーンリーが獲得すると伝えられてきたが、最終的にはブライトンが逆転で契約に成功した。優れたフットワークとリーダーシップを持っており、後方からのビルドアップに長けていると評価される守護神だ。
放出:アレクシス・マカリステル
移籍先:リヴァプール
移籍金:3500万ポンド(およそ64.28億円)
昨年末に行われたFIFAワールドカップ・カタール2022で目覚ましい活躍を見せ、アルゼンチン代表を優勝に導いた。それによって世界屈指の注目を集める存在になり、今夏ブライトンからリヴァプールへと引き抜かれることになった。
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移籍金については、チェルシーに行ったエンソ・フェルナンデスが1億ポンドを超えたことを考えると、3500万ポンドとあまりにも安く見える。ボーナスが最大に加わっても5500万ポンドに留まるそうで、リヴァプールにとってはとてもお得な買い物になったようだ。