【熱海土石流災害】復興への願い込め「熱海復興夜鳴きらーめん」提供 被災した伊豆山の製麺所と飲食店がコラボ

熱海市で起きた土石流災害の発生から2年となった7月3日、被災した伊豆山の製麺所が飲食店とコラボし、復興への願いを込めた「熱海復興夜鳴きらーめん」を提供しました。

2021年7月3日に発生した土石流災害から2年となった3日、被災地では遺族や被災者が黙とうを捧げました。

こうした中、復興に向けて歩みを進める被災者もいます。3日夜、伊豆山の復興を願い、熱海市内で提供されたのが、「熱海復興夜鳴きらーめん」です。

土石流で被災した「コマツ屋製麺」と、熱海市内の飲食店「&BARFACTORY」が共同開発したもので、太めのちぢれ麺と地元のカツオ節などが使われた、魚介醤油のスープが特徴です。

3日は限定50杯を1杯100円で提供。店には復興支援団体に寄付するための募金箱が設置されました。

(客)

「貝のだしがしっかり効いていて、食べやすい」

(客)

「縮れている麺が、だしとスープを絡ませる、コラボで考えた麺だけあっておいしい」「-伊豆山地区は被災した住民からしたら、2年前と現状は変わっていない、そこを気付いてもらいたい、イベントは同じ熱海市民としていいこと」

ラーメンを開発した飲食店も「復興に協力したい」という思いがあったといいます。

( &BARFACTORY 三浦渉代表)

「いろんな部分で支援したい思いがあった、(オープンしたばかりで)できなかった」「いつかやってみたい思いがあった、今回1つの形にできると思う」

2年前の土石流災害で大きな被害を受けたコマツ屋製麺。それでも、社長の中島さんは1年後、伊豆山から離れた熱海市内の別の場所に新しい製麺所を建てると、地元の中華料理店と協力し、 「熱海復興麺」を開発しました。

今回の「熱海夜鳴きラーメン」は、「熱海復興麺」の第2弾で、土石流災害の風化を防ぐためにも、「復興麺」の輪を広げていきたいと話します。

(コマツ屋製麺 中島秀人さん)

「土石流の風化を防ぎたい、熱海市内で『復興』という文字を、いろいろな店で取り上げてもらう」「熱海全体で温かく復興を見守って関わってもらうことが目標」

発生から2年。多くの人の想いが込められた「熱海復興麺」が、伊豆山地区の復興を後押ししていくかもしれません。

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