古橋亨梧がセルティックと2027年まで契約延長! プレミア移籍取り沙汰されるも残留決断

[写真:Getty Images]

セルティックは4日、日本代表FW古橋亨梧(28)との契約を2027年6月30日まで延長したことを発表した。

今夏の移籍市場では恩師であるアンジェ・ポステコグルー監督が引き抜かれたトッテナムやバーンリー、クリスタル・パレスといったプレミアリーグのクラブ、さらにブンデスリーガなど国外クラブへの移籍の可能性が盛んに取り沙汰された古橋。

しかし、条件面が大幅に改善された2025年までの現行契約を新たに2年延長し、フープスへの忠誠を誓う形となった。

古橋は今回の契約延長に際して、クラブ公式サイトで以下のコメントを残している。

「この素晴らしいクラブでの滞在を4年間延長できてとてもうれしいです。セルティックと僕らの素晴らしいサポーターを代表できることを光栄に思います」

「昨シーズンは信じられないほど素晴らしい1年でした。キャンペーンの開始時から、僕らの目標は、出場したすべての大会でできる限りの成績を収めることでした」

「僕らはトロフィーを獲得し、ファンの顔に笑顔をもたらすために、ピッチの内外で毎日、本当に一生懸命に働いてきました」

「自分にとっての初めてのトレブルを達成し、クラブの世界記録を更新する8回目のトレブル達成に貢献できたことは、僕にとってとても誇りに思う瞬間であり、ファンと一緒にこれを祝った思い出を大切にしています」

「セルティックに加入してからずっと応援してくれていますし、彼らに恩返しできるようにこれからも頑張っていきたいです」

さらに、セルティック・パークの英雄はブレンダン・ロジャーズ監督を新指揮官に迎えた新シーズンに向けた目標についても言及。

「来シーズンの僕らの目標は同じです。それはつまり、このクラブに成功をもたらすことです。僕らのトロフィーを守ること。さらにこの大きなクラブを代表してチャンピオンズリーグに出場する機会を得ることができて興奮しています。個人的なモチベーションは、より多くのゴールを決めて、チームメイトが試合に勝つのに貢献することです」

「ブレンダンと一緒に仕事を始めるのを楽しみにしています。彼はトップレベルの監督であり、クラブをよく知っており、ここでトロフィーを獲得するために何が必要かを知っています。僕とチームメイトは彼と一緒に仕事ができることを楽しみにしています」

一方、自身の第二次政権スタートに向けてエースストライカーの残留に成功したロジャーズ監督は、満足感を示すと共に古橋への大きな期待を改めて語った。

「クラブにとっては素晴らしいニュースだ。キョウゴは我々にとって重要なプレーヤーであり、新しい契約を結んでくれたことを嬉しく思う」

「キョウゴはスコットランドフットボールに来て以来成長し、優れた資質を示している。 2シーズンで彼は国内で5つの栄誉を獲得し、クラブで50ゴール以上を決め、トレブル達成者となった。これにはピッチ内外で多大な努力、献身、犠牲が必要だ」

「彼はエキサイティングなプレーヤーで、我々のクラブにさらなる成功をもたらすことに飢えている。彼は素晴らしい精神力を持っており、信じられないほどの才能を持っている」

「私は彼と一緒に働き、彼とより幅広いチームの成長を手助けしてクラブを前進させることを楽しみにしている」

2021年夏にヴィッセル神戸からセルティックへ加入した古橋。すぐさまチームの得点源となるも、1年目はシーズン途中に負傷し、多くの試合を欠場した。

迎えた2年目の2022-23シーズンは開幕からゴールを量産。チームは、スコティッシュ・プレミアシップ、スコティッシュカップ、スコティッシュリーグカップの国内3冠を達成。古橋は27ゴールを決めてリーグ得点王に輝くなど、シーズン50試合で34ゴールを記録し、大躍進のシーズンとなった。さらに、在籍期間は短いものの、クラブではレジェンドクラスの扱いを受け、ファンの人気も高い。

2500万ポンド(約45億8000万円)と言われる高額な移籍金がステップアップへの障害になった可能性はあるが、セルティックへの忠誠を改めて示す形となった日本代表FWは、新生フープスの象徴として臨む新シーズンで2年連続のトレブル達成と共に、CLの舞台での躍進を目指す。

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