県内有数のブドウ産地・山形市本沢地区で、主力品種・デラウェアの収穫が本格化している。鮮やかな赤紫色の果実が鈴なりとなったハウスで、生産者が作業に追われている。
約50アールの園地で栽培する同市長谷堂の大沼裕幸さん(50)は、先月26日にわせ種の収穫を開始した。今月中旬からお盆ごろにかけてピークとなり、連日午前6時ごろから午後8時ごろまで家族とアルバイトの4人体制で作業するという。
本沢地区では、9人の検査官が着色具合や玉の割れがないかなどを念入りにチェックし、高品質なブドウの出荷に努めている。大沼さんは「今年は凍霜害の影響もほとんどなく、生育は順調。甘くておいしい旬の味覚を、多くの人に味わってもらいたい」と話した。