ウクライナ避難民 踊り楽しむ 北茂安舞踊の集い、千羽鶴プレゼントも

花束や千羽鶴を受け取るウクライナ避難民(左側)=みやき町のこすもす館

 「第15回北茂安舞踊の集い」が2日、みやき町のこすもす館で開かれた。佐賀県内に避難するウクライナ避難民3人が招かれて日本の伝統舞踊を鑑賞し、浴衣姿で踊りを楽しんだ。

 主催するみやき町文化連盟北茂安支部が、少しでも心の癒やしになればと招いた。集いでは、舞扇や平和への願いを込めた手作りの千羽鶴などをプレゼントし、舞踊を見て涙を流す避難民の姿もあった。昨年11月に避難し、家族4人で暮らすポジダエワ・アンナさん(50)=佐賀市=は「手や体の動きがきれいだった。手間のかかったプレゼントも頂き、本当にうれしかった」と喜んだ。

 同支部舞踊部門の会員ら約60人が優雅な踊りを披露し、子どもたちによるバレエの発表などもあった。同支部顧問の古賀京子さん(82)は「私自身も戦争を経験し、つらい思いは痛いほど分かる。笑顔を見ることができてよかった」と話した。(井手一希)

練習の成果を披露する出場者=みやき町のこすもす館

© 株式会社佐賀新聞社