ウクライナ大使館へ「アマビエ」寄贈 「恒久平和」彫られ高さ約1メートル 千葉・茂原 

ウクライナ大使館に寄贈されたアマビエ像(鈴木代表提供)

 ロシアの侵攻を受けるウクライナの人々を支援しようと、千葉県茂原市内で募金活動を行っている「アマビエの会」は、ウクライナ大使館(東京)に平和を願うアマビエ像を寄贈した。

 同会は新型コロナ禍を受け、チェーンソーで作ったアマビエ像を同市内の幹線道路や商業施設に設置し、医療機関への募金活動を行っていた。ロシアによるウクライナ侵攻後は設置趣旨を変更し、ウクライナ支援の募金を始めた。

 3月には、同国から県内に避難したパンコーヴァ・オルガさんを招いた講演会を同市役所で開催。同会によると、オルガさんが元駐日大使館職員だった縁で、アマビエ像を贈ることになった。

 像は「恒久平和」と彫られた台座を含め高さ約1メートル10センチで、同会の木村広志さん(75)が制作した。同会の鈴木信一代表(75)は「茂原市民や茂原を通りかかった人がアマビエ像を見て寄付してくれる。ウクライナ支援の機運をもっと高めたい」と語った。

 同会は3月までの1年間に集まった約46万円を同大使館に寄付しており、今後も募金を続けるという。

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