リーゼント先生、情熱指導! 長崎短大の中村准教授 佐世保市が中学校に派遣 文化部活動支援で

中村さん(左)の指導を受ける吹奏楽部の生徒=佐世保市立祇園中

 長崎県の佐世保市祇園町の市立祇園中(田雜健校長、414人)で3日、長崎短大准教授の中村明夫さん(50)が、吹奏楽部の指導に当たった。市の文化部活動専門指導者派遣事業として実施。生徒たちは情熱的なアドバイスを受け、吹奏楽の表現力を高めた。
 同事業は中学校の文化部活動の活性化や顧問教員の支援を目的に、専門指導者を各校に派遣。2020年度にスタートした。本年度は吹奏楽、美術、茶道部などこれまで最多16の文化部が活用を予定している。
 中村さんは県立佐世保東翔高などで音楽教諭を務め、今年4月に同短大准教授に就任した。
 祇園中吹奏楽部員は39人。今月末に控える吹奏楽コンクールの演奏曲を練習した。中村さんは曲のリズムなどをアドバイスし「メロディーの雰囲気に合った音色を」「休符がないところはフレーズをつなげて」「自然な会話になる演奏を」などと強調。「後はクオリティーを上げていけばいい。できることが増えてくると、もっと楽しくなる」と締めくくった。
 3年生の部長、川久保小春さん(14)は「自分たちが気付かない表現の仕方などが分かった。みんなで一つのものをつくる吹奏楽の魅力を教えてもらった」と話した。

© 株式会社長崎新聞社