女子W杯前の壮行試合をボイコットした南アフリカ、賃金問題は財団の寄付でひと段落

[写真:Getty Images]

賃金問題を巡る問題で壮行試合をボイコットした南アフリカ女子代表だが、一定の解決をみたようだ。『ロイター』が伝えた。

女子アフリカネーションズカップを制して2大会連続2度目となるワールドカップ(W杯)出場権を獲得した南アフリカ。だが、オーストラリア&ニュージーランド女子W杯へ臨む23名は、ボーナスの支払いやイベントの契約などを理由に、2日に行われる予定だったボツワナ女子代表との壮行試合をボイコットしていた。

これに関して、南アフリカサッカーサッカー協会(SAFA)やスポーツ芸術文化省が奔走した結果、寄付を取り付けることに成功。アフリカ全土の若者、女性、その他の弱い立場にある人々を支援するモツェペ財団が手を差し伸べた。

4日に会合が行われ、翌日にSAFAが声明を発表。ジジ・コドワスポーツ大臣は「SAFAと選手会、双方が団結できたことをうれしく思っている」と述べ、同財団の共同設立者圏CEOであるプレシャス・モロイ=モツェペ氏は「才能ある女子選手たちがオーストラリアとニュージーランドで開催されるFIFA女子ワールドカップに南アフリカ代表として出場するという夢を確実に実現できるよう、微力ではありますが寄付をさせていただきます」と述べた。

すでにニュージーランドへと発っている“バニャナ・バニャナ”はグループGに属し、23日にスウェーデン女子代表、28日にアルゼンチン女子代表、8月2日にイタリア女子代表と対戦する。

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