W杯に向けた「ラグビー日本代表2023ジャージ」を解説!サッカーとの“意外な共通点”もあるぞ

今年はラグビーワールドカップ2023の開催年。フランスを舞台に9月9日に開幕する。

そのフランス大会に出場する日本代表チームの新ジャージが6月23日に発表となったのでご紹介したい。

Qolyでは4年前にも前回W杯に向けた2019モデルをご紹介したが、それ以来のラグビー日本代表ジャージ登場となる。

キットサプライヤーは引き続きニュージーランドのスポーツブランドCanterbury(カンタベリー)。日本国内ではカターレ富山のサプライヤーであるGOLDWIN(ゴールドウィン)が展開するブランドだ。

Japan Rugby Team 2023 Canterbury Home

ラグビー日本代表 2023 Canterbury ホーム ジャージ

ラグビー日本代表の2023W杯モデルとなるホームジャージ(ラグビーではユニフォームではなくジャージが一般的)。

日の丸カラーの赤白水平ストライプ(ボーダー)が定番デザインだが、本当は単色を希望したものの他国に使われていたため、やむを得ずボーダーを採用したという説が有力らしい。

ラグビー日本代表のエンブレムといえば桜の花。これは「正々堂々と戦い、負ける時は桜のように美しく散る」という思いを込めたものだという。言わば武士の魂を象徴したものだ。サッカー日本代表と同じように、ラグビーもまたSAMURAIである。

ラグビーの代表ジャージにはスポンサー企業ロゴが掲出可能。現在はトップパートナーである大正製薬の製品『リポビタンD』のロゴを付ける。ただしW杯ではロゴ入りの着用は認められていない。

また、W杯モデルとそれ以外のモデルとでは、胸のサプライヤーロゴの位置も異なる。

Japan Rugby Team 2023 Canterbury Alternate

サッカーでいうところのアウェイユニフォームにあたるオルタネイトジャージは、ブルーとネイビーを基調としたカラーリングが格好よい。こちらはサッカー日本代表と共通性のあるカラーリングだ。

ホーム、オルタネイトのどちらもデザインのコンセプトは同じ。前後のゴールドのストライプは、前面が「兜の前立て」をモチーフに、身体を大きく見せる錯視効果で相手を威圧。背面は富士山をモチーフに、山型に曲げることで後方から追う相手に速さを感じさせる。

全体的には日本の伝統からインスピレーションを受けた吉祥文様の“WAGARA”(和柄)で彩る。「力・ならわし・縁起」を意味するという日本伝統の吉祥文様を生地に描き、勝利を祈願するものだ。

そして注目は胸部中央のユリの花。これに見覚えのあるサッカーファンも多いだろう。

新ジャージには開催国フランスに敬意を表して、胸の中央のフランスの国花であるユリの紋章を配する。

この図柄は正確にはフルール・ド・リスといい、欧米では古くから王家や貴族の紋章に用いられてきた。サッカー界でも目にすることがあり、フランスだとパリ・サンジェルマンがエンブレムに描いている。2023モデルは意外な部分でサッカーとの“共通点”となった。

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ラグビーワールドカップ2023で日本代表はプールD(ラグビーはグループではなくプール)に所属し、イングランド、アルゼンチン、サモア、チリと対戦。

そのW杯で着用する2023新ジャージは、サプライヤーCanterbury(カンタベリー)の公式オンラインストアで購入が可能だ。

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