バルセロナがロメウ獲得に本腰か? 財政難影響でブスケッツ後釜候補に

[写真:Getty Images]

バルセロナがジローナのスペイン人MFオリオル・ロメウ(31)の獲得を検討しているようだ。『ESPN』が報じている。

今夏の移籍市場で元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツの後釜を探すバルセロナ。

これまではレアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディ、バイエルンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒ、直近でアル・ナスル移籍が決定したクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾビッチらが候補として報じられていた。

しかし、クラブは財政難とサラリーキャップの問題によって前述の候補の獲得は非現実で、チャビ・エルナンデス監督も6日に行われたイベントで中盤の補強の苦戦を認めている。

「中盤を強化する必要があるが、(財政的に)難しい状況にある」

「我々には望むプレーヤーと契約できるという特権はなく、現状に適応しなければならない」

そういった中、現在新たな補強候補として名前が挙がっているのが、元カンテラーノのジローナMFだ。

地元出身でラ・マシア育ちのロメウは、2011年にチェルシーに青田買いされる形でクラブをあとに。以降はバレンシア、シュツットガルトへのレンタル移籍を経て、2015年夏にサウサンプトンへ完全移籍した。

同クラブでは初年度から主力として活躍し、外国籍選手では歴代4位となる通算256試合に出場。だが、昨夏プリメーラに昇格したジローナへ完全移籍で加入し、8年ぶりの母国帰還を果たした。2022-23シーズンはラ・リーガで33試合に出場するなど、中盤の要として安定したパフォーマンスを披露した。

報道によると、バルセロナはすでにロメウ陣営に対して獲得の意思があることを伝えており、より具体的な交渉を行うために直接の話し合いも設定しているという。

ロメウ本人は古巣復帰へ前向きな姿勢を示しているようだが、クラブ間では交渉が必要な模様。同選手の契約解除条項は800万ユーロ(約12億5000万円)に設定されているが、バルセロナ側にその金額を支払う意思はないという。

ブスケッツの穴埋めとしては、バレンシアからレンタルバックするU-21スペイン代表MFニコ・ゴンサレスを抜擢するプランもある。だが、チャビ監督はより経験のある選手を求めており、現状ではかつてのチームメイトの獲得が現実的なプランとみられる。

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