熱に耐え、厄を払う 東根・温泉まつりで火渡り式

熱と煙に耐えながら火渡りを体験する参加者=東根市・成田山神社

 さくらんぼ東根温泉まつりが8日、東根市の成田山神社周辺で繰り広げられ、火渡り式では参加者が燃えるまきの上を歩きながら無病息災などを祈願した。

 山伏がスギの葉で覆われたまきに点火すると、大きな炎が会場を照らした。降りしきる雨による水蒸気と煙が立ちこめる中、市民らが熱に耐えながら次々と火の上をはだしで歩いていた。

 火渡り式は、約60年前に温泉街で集団赤痢が発生したことを受け、厄払いとして行われている。新型コロナウイルス禍の影響で、今回は4年ぶり。この日はみこしが地域を練り歩いたほか、花火の打ち上げなど温泉街で多彩なイベントが繰り広げられた。

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