ベイル独白「R・マドリードでは孤独を感じていた」

写真:R・マドリードでの日々を独白したベイル氏 ©Getty Images

2023年1月に現役引退を発表した元ウェールズ代表FWギャレス・ベイル氏がスペイン『アス』紙電子版のインタビューに応じ、レアル・マドリード時代を振り返った。

ベイル氏は2013年9月にレアル・マドリードに加入したが、その理由を「カリム・ベンゼマやクリスティアーノ・ロナウド、シャビ・アロンソ、ルカ・モドリッチといった選手たちと一緒にプレーするため」と語り、「あの白いユニフォームを着てプレーしたかったし、実際に信じられないような瞬間もあった」と振り返った。

一方で「特に最初の頃は多くの批判を受けた。批判の口笛やブーイングを浴びたし、孤独を感じる難しい瞬間もあった」と、苦しい時期があったことも吐露。「若かったので、そういったプレッシャーや期待にどう対処すべきか分からなかった」と語った。

ベイル氏は同時期にレアル・マドリードに在籍していたクリスティアーノ・ロナウドと何かにつけて比較され、確執が噂されることもあったが、今回はこの噂をはっきりと否定した。

「チームメートはみんな僕のことをサポートしてくれた。クリスティアーノとの関係についていろいろ言われていたのは知っているが、僕は誰とも問題を起こしたことはない。苦しさを感じていた時期でも、ロッカールームは快適だった。正直に言って、レアル・マドリードで過ごした時間は本当に楽しかった。ピッチ上で困難な状況に陥った短い時間を除いてね」

また、当時チームを率いていたジネディーヌ・ジダン氏はベイル氏を重用しなかったため、両者の関係性も注目された。これについては「口論になったことはないし、僕の素行が問題になったこともなかった。確かに意見が合わないことはあったけどね」と表現した。

ベイル氏はマスコミとの関係についても語っている。

「スペインの報道陣が僕を批判した最大の理由は、僕が彼らの質問に答えなかったからだと思う。ガラクティコスの一員として契約したからには、彼らは僕らがどこにでもいて、何でもこなすことを期待する。でも、僕はその反対だった。ただフットボールをすることだけに集中したかったし、その後は暗闇の世界に消えていきたかった」

「僕はスペイン語を話すことができたが、話すのが好きではなかった。プライベートで静かに話すだけにとどめたかったし、自分の周りで大騒ぎしてほしくなかった。だからマスコミは僕のことを攻撃したのだろう。彼らは僕という人間を理解していなかったんだ」

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