ニセ電話詐欺防げ! 指さしシートで声かけ促進 西海署が市内コンビニへ配布

西海署が作成した指さしシート=西海市、セブン―イレブン西海大瀬戸町店

 電子マネーカードを悪用したニセ電話詐欺被害を防ごうと、西海署はカード購入が本人の意思によるものかを確認する指さしシートを作成し、西海市内のコンビニに配布した。だましとられることを店舗で食い止めるなど早速、効果を上げている。
 コンビニ店に詐欺防止への協力を要請していた際、忙しい時間帯や年配の購入者には声をかけづらいと聞き、「少しでも声をかけやすい環境づくりを」と考案。酒やたばこを取り扱う店が、未成年者への販売防止のために使っている同様のシートを参考にした。
 A4判サイズ。「このカードの購入は誰かの指示ですか?」との問いに、「はい」か「いいえ」か指し示してもらい確認する。「『はい』若(も)しくは不安な方は詐欺の疑いがあります」と注意を喚起し、店員に伝えるか、同署へ通報するよう記している。
 同市大瀬戸町のセブン-イレブン西海大瀬戸町店の伊藤澄香店長(39)は「さっと出すことができ、改めて口頭で『間違いないか』『こういう詐欺があってますよ』と再確認する。従業員にそういう癖を付けていきたい」と話した。
 カードを使った詐欺は年々増加しており、手口も巧妙化。同署管内では5月にパソコンのウイルス駆除を名目にしたサポート詐欺が、今月に入ってからも携帯電話の架空の未払い料金を口実にした事件がそれぞれ発生している。

© 株式会社長崎新聞社