釣り人以外も楽しんで 神戸・須磨海づり公園、再整備後のイメージ公表 レジャー要素を充実

須磨海づり公園陸上施設のリニューアルイメージ(共同事業体提供)

 台風被害で休園し、来年度中の再開が計画されている神戸市立須磨海づり公園(同市須磨区)について、市は事務所棟や売店など陸上施設のリニューアルイメージを公表した。須磨の緑豊かな自然に溶け込む色彩が特徴で、パーゴラ(日陰棚)を取り入れた広場などを新たに設ける。

 公園は2018年の大型台風で被害を受けて休園した。損害の大きい釣り場は復旧させ、沖側の一部は海底に沈めて魚礁に。陸上施設は釣り以外のレジャー要素も取り入れ、リニューアルする計画となっていた。

 イメージは公募型プロポーザルで再整備の設計・施工委託先に選ばれたタトアーキテクツ・溝口建設共同事業体が提案した。海岸線を走る電車から眺める建物の外観や、イベントにも使える「パーゴラひろば」、砂浜で遊んだ後に手足を洗える洗い場などのデザインが評価されたという。

 「釣りだけでなく、カフェやバーベキュー施設などの整備も可能な提案をしてもらった」と市農水産課の担当者。今後は運営事業者も募集するといい「長く親しまれてきた須磨の象徴的な施設。しっかりと活用していきたい」と話した。(井沢泰斗)

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