兵庫県に今年初の「熱中症警戒アラート」 環境省と気象庁、「11日」注意呼びかけ

日傘を差して横断歩道を渡る人たち=7日、神戸市中央区

 環境省と気象庁は10日、兵庫県で11日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になると予測されるため、「熱中症警戒アラート」を発表した。兵庫県への発表は今年初。11日は運動を避け、適切にエアコンを使うよう呼びかけている。

 同アラートは2021年から全国で運用開始。熱中症の危険性が高い場合、前日夕と当日朝に発表する。気温や湿度などを基にした「暑さ指数」が33以上の予測になれば出す。

 11日のアラートは、兵庫を含め1都13県の16エリアに出された。予想最高気温は豊岡市で34度、姫路、洲本市で32度、神戸市で31度。神戸地方気象台によると、曇りがちだが湿度が高く、蒸し暑くなる見込み。

 同省などは、発表時に原則として、外出を控える▽喉が渇く前に水分をとる▽屋外や空調のない屋内での運動は中止・延期する-ことなどを促している。

 10日は東日本を中心に気温が上がり、山梨県大月市で38.7度、栃木県佐野市で38.3度、兵庫県内でも南あわじ市で32.6度などと全国で軒並み今年最高を記録した。(上田勇紀)

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