10日、諫早・雲仙地区中心に激しい雨 長崎県内で電車や高速バス運休相次ぐ

 梅雨前線が対馬海峡に停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内は10日、局地的に雷を伴った激しい雨が降った。長崎地方気象台は同日昼、諫早と雲仙両市に大雨・洪水警報を発表。電車や高速バスなどが相次いで運休した。
 同気象台によると、雨が降り始めた7日午前6時から10日午後3時までの降水量は、松浦223.5ミリ、平戸196.5ミリ、壱岐市芦辺195.5ミリ、長崎市長浦岳119ミリ-。10日は壱岐市石田で1時間当たり65.5ミリの非常に激しい雨が降った。
 JR九州によると、九州北部に降り続いた雨の影響で、長崎線や佐世保線で運転見合わせや遅延が発生。特急みどりや特急リレーかもめなどが終日運休し、西九州新幹線も運休・減便した。県営バスによると、高速道路の通行止めで長崎と北九州、熊本、大分を結ぶ高速バスが終日運休。空の便も欠航や遅延した。
 また環境省と気象庁は、11日は南から暖かく湿った空気が流れ込む影響で気温や湿度が上がり、熱中症の危険性が極めて高いとして、同日を対象に熱中症警戒アラートを発表。外出をなるべく避け、室内を涼しい環境にして過ごすよう呼びかけている。

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