乳幼児予防接種、スマホで手続き 栃木でデジタル予診票導入 おたふくかぜで試行

栃木市庁舎

 【栃木】市はこのほど、乳幼児の予防接種に関する手続きをスマートフォンなどで行えるデジタル予診票を導入した。5月から流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)に限定して試行運用している。予防接種手続きの迅速化と保護者らの利便性向上を図る。県内では足利市に次いで2例目。

 市健康増進課によると、対象は生後12カ月から小学校就学前までの乳幼児。市が窓口か郵送で発行するQRコードをスマホで読み取ると、予診票を入力できる。入力したスマホを持参して医療機関窓口にある別のQRコードを読み取ると、接種の受け付けが完了する。

 試行運用のため、対象は市が予防接種費を助成している任意接種のおたふくかぜ、医療機関も箱森町のよこやま内科小児科クリニックに限定して実施している。

 今月6日時点での発行件数は40件で、うち11件で接種が完了した。1年間の実施状況を踏まえて、実施医療機関や対象予防接種の拡大を検討する。

 同課は「実施拡大に向けて課題なども見つけながら取り組んでいきたい」としている。(問)同課0282.25.3512。

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