関西電力、関西のゴルフ事業から撤退 名設計家が手がけた「武庫ノ台ゴルフコース」は譲渡へ

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 関西電力は11日、関連会社の関電アメニックス(大阪市)が運営する武庫ノ台ゴルフコース(神戸市北区道場町)を譲渡し、ゴルフ練習場の尼崎テクノランド(尼崎市)を閉鎖すると発表した。関西のゴルフ関連事業から撤退し、事業の選択と集中を進め、将来の成長投資に振り向ける。

 武庫ノ台ゴルフコースは、ゴルフ場運営のパシフィックゴルフマネージメント(東京)に譲渡する。譲渡額は非公表。ゴルフコース設計で著名な上田治氏が設計し、1966年に開業した。従業員はパシフィック社に継続雇用されるという。

 尼崎テクノランドは2024年3月末で営業を終了する。関電の旧火力発電所跡地に作られ、1990年から営業を始めていた。今後の跡地活用を検討するという。

 関電は21年に策定した中期経営計画で、事業構造改革や成長投資の促進を掲げた。ゴルフ関連事業について、経営資源の最適化を検討してきたという。(横田良平)

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