東京地検検事正が就任会見 「社会基盤の維持に貢献」

記者会見する東京地検検事正に就任した山元裕史氏=11日午後、東京・霞が関

 東京地検の検事正に11日付で就任した山元裕史氏(59)が同日、東京・霞が関で記者会見し「国民が安心安全に暮らせるよう、社会基盤の維持に貢献できるよう努めたい」と意気込みを語った。

 保釈中の被告に、裁判所が衛星利用測位システム(GPS)端末の装着を命令できる改正刑事訴訟法が5月に成立。山元氏は「逃亡自体が社会の不安や心配を招き刑事司法全体への国民の信頼も害される。適切な運用を心がけたい」と述べた。

 裁判のやり直しが決まった袴田巌さんを念頭に、冤罪について問われると「法と証拠に従って、役割を適切に果たしていく。その積み重ねにより国民の信頼に支え続けられる検察を実現する」とした。

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