夏の運転はこれで乗り切れ! 止まらないガソリン値上げ でもエアコンは使いたい! 燃費を落とさない運転術とは?

資源エネルギー庁が発表したレギュラーガソリンの広島県内の平均価格は、3日現在で1リットルあたり171円40銭で、上がり続けています。

トラック運転手
「ちょっとたいへん、毎日のことなので。家計が圧迫されていますね」

ガソリンスタンドの利用客
「毎日、乗っているので身にしみます」

2023年の広島県内のガソリンの卸売価格です。ほぼ横ばいで、大きく値上がりはしていません。一方で、価格高騰の軽減策として、政府が支給している補助金が縮小されているため、小売価格が上がっているということです。

平和サービスステーション庚午橋SS 薮本健一 マネージャー
「ガソリンの値上げについてはかなり痛い。これ以上、上がったら客足も減るし、セルフのほうに取られてしまう」

ただ、暑さをしのぐためにはエアコンも欠かせません。

トラック運転手
「全開ですね。なので余計、燃費に悪いです」

利用客たち
「ずっと使っています。温度を最低にしています。背に腹は代えられない」
「つけだしたらもうだめです。もうやめられません。つけるまでは我慢できましたけど」

ガソリンは高いけど、エアコンは使いたい…。燃費を良くして効率よくエアコンを使う方法はあるのでしょうか? JAF広島支部の渡辺さんに聞きました。

ロードサービスのスペシャリストに聞く 燃費の良いエアコンを使う方法はある?

JAF広島支部 渡辺伸一 さん
「夏場になると早く冷やしたいと、かなり温度を低めにしてエンジンをかけると思う。そうなるとエアコンのコンプレッサーは回り続けるので、おそらく燃費は悪くなる。あまり冷やし過ぎないように24~25℃ぐらいで調整するのがいいと思う」

エアコンの使用方法として温度を下げすぎないように設定し、オート機能を使用することでムダな風量を抑えることが大切だといいます。

また、運転開始時に効率よく車内を冷やす方法もあるそうです。

JAF広島支部 渡辺伸一 さん
「最初だけ、車内の温度が暑いときだけ、外気取り込みをつけて窓を開けて走ります。外気の空気を取り入れて、入れ換える。そうすれば、あとは内気循環でどんどん冷えていく」

さらに、燃費をよくするには、「走り方」が大切だといいます。

ゆっくりとアクセルを踏んで車を発進させる
最初の5秒で時速20キロが目安。10%程度の燃費が改善される
タイヤの空気圧を適正な値に調整する
空気圧不足は、市街地で2%、郊外で4%燃費が悪化
車の中にいらないものを積まない
100キロあたり3%燃費が悪化

JAF広島支部 渡辺伸一 さん
「夏場・冬場は燃費が悪くなる。走り方・荷物・運転の仕方を変えて行かないといけない」

ガソリン高騰による政府の補助金は、9月で終了する予定です。現在の水準だと、補助金がない場合の小売り価格は182円50銭に。1リットルあたり180円台は避けられないかも…。エアコンが欠かせない暑い夏は、安全にもつながる「エコドライブ」が節約につながることになりそうです。

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