島原で33.6度 長崎県内11地点で今年一番の暑さ

梅雨の晴れ間の中、日傘を差して歩く市民=長崎市、鉄橋

 長崎県内は11日、高気圧に覆われて気温が上がり、島原で最高気温33.6度になるなど、全18観測地点のうち12地点で30度を超える真夏日となった。また11地点で今年最高を更新した。
 長崎地方気象台によると、各地点の最高気温は▽大村、口之津32.6度▽長崎31.6度▽佐世保、松浦31.5度-など。環境省と気象庁は、熱中症の危険性が極めて高いとし、熱中症警戒アラートを発表した。県消防保安室によると、高齢者を中心に男性1人、女性5人を熱中症とみられる症状で搬送。内訳は中等症1人、軽症5人で、住居や仕事場などにいたという。
 午後1時半ごろ、長崎市尾上町の県庁周辺を散歩していた同市宝町の60代男性は、熱中症警戒アラートの発表を知り、帽子を被って外出。「普段のコースを短縮し、影を通って歩いている」と話した。

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