神戸市民病院機構は12日、本来は非課税となる助産費用の一部について、今年3月まで西市民病院(同市長田区)と西神戸医療センター(同市西区)で消費税として、少なくとも計約76万円を誤って徴収していたと発表した。
西市民病院では2004年から人工乳代や授乳相談などの費用として、把握できている分で妊婦ら2765人から約67万円の消費税を誤徴収していた。西神戸医療センターでは13年以降、285人から約9万円を誤徴収していたという。
既に対象者に謝罪するとともに、返金の手続きを進めている。債権の消滅時効を10年とする民法規定に基づき、西市民病院に関しては13年4月以降の誤徴収を返金対象とした。
県外の複数の医療機関が同様の誤徴収を発表したことから、同機構も運営する3施設を調査。中央市民病院では適切に処理していたという。(井沢泰斗)